京都大学生活協同組合・職員の井崎宏子と申します。
2019年度受験予定の受験生保護者や関係者のみなさまに向けた情報#3をお届けいたします。
猛暑を通り過ぎて酷暑の夏、台風もやってきました。
みなさまのお住まいのところでは被害はなかったでしょうか。
暑い日が続くと体調管理が重要になってきますね。
受験期、最後の最後は頑張りきれる「体力」がカギになる、とおっしゃった先輩保護者もいらっしゃいました。
今回は、京大生協の管理栄養士による、夏の体調管理についてのアドバイスをお届けします。
キーワードは「バランス」「豚肉」「野菜」「酢や香辛料」!
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●暑さで食事を抜いたりカンタンなものになっていませんか?
・疲労回復のために、食事では消耗したエネルギーとビタミン類を補給することが必要です。
・量よりバランスを優先し、ご飯とおかずを組み合わせて食べましょう。
・エネルギー源となるご飯は、少しでもいいので食べるようにしましょう。
・温かい煮物、具だくさんの汁物メニューなど工夫してみましょう。
●疲労回復の最強食材、「豚肉+野菜」
・豚肉などに多く含まれるビタミンB1は糖質からエネルギーを作り出す手助けをします。不足すると、エネルギー産生がうまくいかなくなったり、疲労物質である乳酸が生成され疲れやすくなります。
・また、玉ねぎに含まれるアリシン(玉ねぎを切った時に涙が出る原因の成分)は、豚肉や大豆製品に含まれるビタミンB1の働きをアップさせてくれます。
・豚肉と玉ねぎを使った生姜炒めや、豚しゃぶサラダなどがおすすめです。
●さっぱり&ぴりりで食欲増進〜味付けでバリエーションを
・代謝が低下すると疲労物質が溜まります。柑橘類や梅干に含まれるクエン酸も、ビタミンB1と同じようにエネルギー産生を助け、疲労物質である乳酸の生成を抑えます。
・酸味はサッパリと口当たりがよく、食欲増進につながります。酢の物やマリネ、南蛮漬け、梅肉を使った和え物などがおすすめです。
・酢のかわりにレモン汁を使うと、酢とは違った爽やかさが出せます。レモンやグレープフルーツ、梅干などをうまく使いましょう。
・香辛料の香りには胃液を分泌させ食欲を増進させる働きや、発汗作用によって体温を下げる働きがあります。
・スパイシーなカレーや香辛料を使う中華料理がおすすめです。
●たまには常温や温かい飲み物で胃腸を休めよう
・暑いからといって冷たいものばかり飲んだり食べたりしていると、内臓まで冷えてしまいます。内臓が冷えると体温の低下や体の機能障害を引き起こすことがあります。
・クーラーの効いた部屋で勉強するときは、冷たいドリンクはやめて温かいドリンクや常温のドリンクにするなど、体を冷しすぎない工夫をしましょう。
・スポーツドリンクの飲みすぎも要注意です。
・温かいお茶はエアコンで冷えた身体を温め、少しずつ飲むため、むくみも抑えます。
●シャワーでなくお風呂につかろう
・猛暑による屋内外の温度差が原因で、自律神経が乱れることがあります。
・ぬるめの湯船につかって体全体を中まで温めましょう。半身浴で汗を出すのは効果があります。
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先輩保護者の方に聞くと、受験〜入学で困ったことや不安だったこととして、60%の人が「受験生の体調管理や精神面」と答えています。
受験直前の風邪や体調不良も困りますが、受験までは長丁場です。
受験期を乗り切れる体力を、今からしっかりつけておくことが大切です。
受験生本人だけでなく、保護者の方ご自身も体調を崩されないよう、十分に気をつけてください。
京大生協受験生応援☆メルマガをお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、8月15日にお送りする予定です。
京大生協からのお知らせでした。