2020京大生協受験生web

工学部工業化学科

ペンネーム:PNななも

 浪人生活の始まりはまっったくやる気がありませんでした。「なんで勉強せなあかんねん」「浪人するんやし、どーせ勉強せんでも受かるやろ」と考え、全く勉強しないばかりか、浪人最初の模試の最中に爆睡かましたことを覚えています。事態が動いたのはその模試が返ってきた時でした。E判定でした。浪人生最初の模試がE判定、そればかりか後期のクラスは前期の模試の合計点で決まるせいで、後期は今のクラスに残ることが難しいという状況。今なら笑えますが、当時は布団の中で「もう死ぬ、死にたい」とガチ泣きしました。そこで思ったのは、とにかく真面目に浪人生活を送ろう、ということでした。授業には全て出る、切らない。予習復習まできちんと行い、分からなければすぐ質問する。生活リズムを整え、何があったって8:30-21:00の間は毎日勉強する。できる限りのことをして、なんとしてでも幼稚園の頃から憧れていた京大に受かってやろう。このやり方は、前期の模試で本気で点を取りにかかり、ボーダーの10点上でギリギリ後期もクラスに残れたという結果を出せたように、夏季講習の終わりまでは有効でした。しかし秋以降は、このやり方が、強く真面目であろうとしたことが裏目に出ました。授業問題は何度も解くけれど、新しい問題で演習するという時間をあまり取らなかったのです。自分の方針が間違っていたことに気づいたのは冬季講習で、もう時間はあまり残されていませんでした。そのため受験生の皆さんには、今の自分の勉強方法が正しいのか、周りの勉強と比べることでそれを確認することを勧めます。努力はすべきです、ですがその方向が間違っていればあまり効果は上がりません。自身に必要な学力という力を、どの教科でどれだけ付ければ良くて、そのために今何をすべきなのか。受験生がすべきことは勉強することではなく、合格するために必要な力をつけることです。そこを僕のように間違えてはいけません。  今皆さんは苦しいと思います。その苦しさを和らげるために、大学合格後気づいたことを一つ伝えるとすれば、それは受験期というのはとても特殊な時間だということです。言われてもピンとこないでしょう?でも今あなたはとても特殊な時間を過ごしていますよ。模試の優劣でまるで人間の優劣が決まるような時間。幼少期の「勉強できて偉いね」の偉いと、本当の偉さを履き違えているかのような時間。勉強だけがこの世の全てだと僕は感じていましたが、それは今だけです。大学になれば、いや受験が終わればその価値観は変化します。考えてもみてください。遊ぼうとなった時、勉強できて天狗な奴と、面白いことをするバカなやつ。どちらがいいかは一目瞭然です。大学生になれば、勉強なんてテスト前になんとか協力して単位を取りにかかるような程度です。今の価値観のせいで、もしあなたが苦しんでいるのならば、それは全く無意味です。そんなことをもししているのならば、勉強でマウントを取ってくるマウントライダーには死ねと叫んで絶交しましょう。  楽しい大学生活を、第一志望の大学で過ごすために、今あなたがすべきことはなんなのか。それをぜひ考え直して見てください。