2022京大生協受験生web

農学部応用生命科学科

〈はじめに〉

合格体験記、と言いたいところですが、私は現役時に京都大学に落ち、1年間の浪人を経て合格したので、これは半分不合格体験記です。受かった人の体験談ももちろん参考になると思いますが、落ちたからこそわかる、「これだけはしてはいけない」という失敗談もきっと受験生の為になると思い、執筆することにしました。これを読んだ受験生の皆さんの力になれば幸いです。

 

〈現役時〉

私は、現役時は京都大学工学部工業化学科を志望していました。夏の冠模試はB判定、秋の冠模試ではA判定を取ることができていたにも関わらず、合格最低点まであと2.81点で不合格でした。落ちた原因は次の4つだと思います。

● 塾に行っていなかったこともあり、長時間利用できる自習室が身近になく、あまり集中できない家で孤独に勉強していた。

→家で勉強できる人も中にはいるが、私はそうではなかった。勉強は周りに人がいると捗ることがよくあるので、集中できる自習室や静かなカフェなど、できるだけ外で勉強した方が良かった。

● 勉強方法が間違っていた。

→色々な問題集に手を出して、どれも中途半端、というよくないやり方で基礎がグラグラのまま、過去問をやりまくる、ダメな受験生だった。

● 入試本番の大幅な傾向変化・難化によってパニック状態に陥ってしまった。

→問題が難しいと感じた時は、周りのみんなも難しいと感じているはず。合格最低点も下がる。落ち着くことが大切だった。

● 模試で良い判定を取れていたことで慢心があった。

→いくら判定が良くても、模試で出る問題は全体のごく一部。私の場合、模試ではあまり出ない分野が苦手分野で、それが本番に出てしまった。

 

〈浪人期〉

自分が本当に興味のある分野、入試の配点と自分の得意科目などいろいろな面でもう一度志望学部を考え直し、京都大学農学部応用生命科学科を第一志望に変更しました。現役時はA判定を取れていたにも関わらず落ちたので、どうすれば自分が合格する可能性を限りなく100%にできるのかを考えました。それは次の2つです。

● 苦手分野をなくす

● いろんな参考書に手を出さず、これと決めたものを極める

その為に私は予備校を徹底的に利用しました。市販の問題集などはほとんど使っていません。予備校の授業をちゃんと聞き、テキストの予習復習を徹底的にやることで、いかに自分が現役時に中途半端な理解しか出来ていなかったのかを痛感しました。苦手だった物理・数学はみるみるうちに偏差値が上がり、受けた冠模試は全て冊子掲載されるまでになりました。浪人生は生活リズムの維持が大切なので、毎日7時間半は寝て、できるだけ毎日予備校に通い、夜9時まで自習室で勉強するようにしていました。その代わり、家に帰ったらYouTubeを見ても良い、など休憩の時間も取っていました。

 

〈各科目のポイント〉

● 数学:私は現役時数学が大の苦手でしたが、浪人してだいぶマシになりました。数学が苦手な人は、まず数Ⅲを得意分野にすることで得点が安定します。最優先は微積、差がつくのは複素数と二次曲線な気がします。色々な問題に手をつけるのではなく、基礎の反復練習が応用へとつながります。また、間違えた問題は、模範解答を考えた人の思考回路をたどって(分からない場合は誰かに聞くなどして)理解することが大切です。

● 理科:物理は、公式丸暗記は絶対にダメです。なぜその公式が成り立つのかの原理を理解することで、どんな問題にも対応できる力がつき、それほど演習量が多くなくても得点が安定します。化学は、有機を固めてから、差がつく理論化学(特に気体、平衡)をマスターすると良いと思います。どの大問でも最後の方は時間がかかり計算量が多いものが多いので、捨てるべき問題は捨てて、満点を狙わないことが大切だと思います。

● 英語:京大は英語の形式が毎年変化しているので勉強方法が難しいですが、単語を覚えることは大切だと思います。『鉄壁』という単語帳は単語数が多く、京大受験生で使っている人が多いので、周りに差をつけられたくない、という人にはオススメです。

● 国語:二次の勉強は模試の復習くらいしかしていません。自分の解答と、解答解説を照らし合わせることで、どうすれば加点ポイントを多く含む文章を書けるのかのコツが掴めると思います。共通テストは、模試で5割台を取ることもあり、点数が安定せず苦労しました。予備校の季節講習で自分に会う講師に出会えて、本番は8割を取ることができたので、どうしても苦手!という人は講習だけでも予備校に行ってみたらいいかもしれません。

● 社会:倫理政経選択でした。倫理は資料集を隅から隅まで読み込み、政経は過去問を解きながら間違えたところは適宜予備校のテキストに戻って覚える、という感じでやっていました。センター試験の過去問や共通テストの予想問題をとにかく沢山解くことが大切だと思います。

 

〈最後に一言〉

私は浪人して、現役時には考えられないくらい成績が上がりました。だから、受験生のみんなには、諦めることなく自分の可能性を信じてほしいと思います。そして、もしも受験に失敗した時に後悔しないように、やるべきことをすべてやったと自信を持って言えるくらい全力で受験勉強に向き合って下さい。応援しています。